装置概要
ロータリーキルンは管状炉の内側に炉心管を貫通させた構造となっており、両端を支持し回転させることにより、試料を効率よく加熱することが出来る電気炉です。炉心管を回転させることにより、従来の電気炉では得られない試料の均一焼成、焼成時間の短縮、またそれに伴う消費電力の削減、作業工程の簡略化などが図れます。
用途
- 少量高付加価値試料の焼成。
- 生産用大型ロータリーキルンを検討するための前段階としての試験評価用。
- 処理原料として電子セラミックス等の誘導体材料、電池材料、蛍光体、光触媒等の様々な分野で応用が期待できます。
特長
- 炉心管を回転させることにより粉体試料を攪拌しながら焼成することが可能です。
- 炉心管の両端をシリコン栓などで閉じることにより、簡易的に雰囲気使用に出来ます。
- 試料にあわせて容易に炉心管を取り替えることが出来ます。
オプション
- ノッカー
- インナーケース
その他
その他、様々な御使用目的に合った使用に対応させていただきます。
常用・最高温度 | 低温タイプ | 500~1000℃ |
高温タイプ | 1000℃~1500℃ |
バッチ式小型ロータリーキルン | ||
低温タイプ | 高温タイプ | |
雰囲気 | 大気及びガス導入 | |
回転数 | 1~10rpm | |
発熱体 | 金属ヒーター | 炭化珪素発熱体 |
発熱体容量 | 4.0kW | 8.0kW |
加熱室寸法 | φ90×L500mm | φ150×L270mm |
炉口寸法 | φ65mm | |
炉心管寸法 | φ50×φ42×L1000mm | |
最高温度 | 1000℃ | 1500℃ |
常用温度 | 1000℃ | 1500℃ |
制御方式 | PID連続制御方式 |
炉心管材質 | 使用可能温度 | 雰囲気 | ||
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金属 | ステンレス | SUS310S、SUS316L等 | ~1000℃ | 可 |
インコネル | 高Ni-高Cr合金 | ~1200℃ | 可 | |
ニッケル | — | ~1000℃ | 可 | |
セラミック | 多孔質ムライト | 炉の最高温度に準じる | 不可 | |
多孔質高純度アルミナ | 不可 | |||
微密体ムライト | 可 | |||
微密体アルミナ | 可 | |||
高純度アルミナ | 可 |