【JFCC実用標準物質 】
共通熱履歴センサー リファサーモ®
セラミックスの製造における焼成工程はその特性を管理するうえで非常に重要です。
単純に焼成温度や加熱時間の監視測定だけでは、試料に加わった正確な熱履歴は管理できません。
リファサーモは、この工程管理のために総合的な熱履歴を簡単に、かつ精度よく把握するための共通熱履歴センサーです。
当社は、このすぐれた熱履歴センサをJFCC(ファインセラミックスセンター)の代理店として販売しております。
リファサーモ®の原理
リファサーモはアルミナなどを主成分としたセラミック粉末を所定の形状に成形したものです。
一般的なセラミックスは、昇温条件下で収縮緻密化が進行し、やがて緻密体となります。
実用標準物質として、焼成条件や熱履歴において 再現性良く収縮緻密化する現象を利用した熱履歴センサです。
リファサーモ®の使用方法
焼成炉等の加熱装置にリファサーモを焼成物と同じ場所にセットし 焼成後にその焼成寸法を計測することで、対照表から熱履歴を測定できます。
特長
センサ自体の原料の組成、粒度、成型密度を厳密に管理して製造されており、焼成時の熱履歴と収縮寸法において非常に高い再現性があります。
複数加熱装置での焼成条件が共通化が可能となり相互の技術データの共有、比較評価が可能になります。
定期的に連続して使用することにより、焼成炉の異常管理、統計的品質管理に応用できます。
用途
ファインセラミックス、電子セラミックス材料、陶磁器製品などの焼成管理、統計的品質管理電気炉 焼成炉における 熱履歴の再現性確認 温度分布確認に。
ご注意
- 真空中及び低酸素雰囲気で使用すると、リファサーモ自体の成分の一部が蒸発し炉内部が汚染される可能性があります。また雰囲気により収縮量が異なることがあります。
- リファサーモの指示温度とは、実際の物理的温度(温度調節計等が捉えている温度の表示など)ではなく管理ポイントに置かれたセンサの総合的熱履歴を表す指標となります。
- センサの選定にあたっては、適用温度範囲のほか、保持温度の長短によっても差異が生じまますので導入選定に当たっては、弊社にご相談ください。
- その他詳細についてはユーザーズマニュアルをご参照ください。
リファサーモ®の使用温度範囲と指示温度精度
タイプ(略号) | 使用温度範囲 | 指示温度精度 |
---|---|---|
H | 1400~1700℃ | ±10℃ |
M | 1200~1500℃ | ±10℃ |
L | 1050~1300℃ | ±10℃ |
L1 | 800~1150℃ | ±15℃ |
L2 | 600~900℃ | ±15℃ |
仕様温度特性表
☆ 熱履歴センサ リファサーモ®は、財団法人 ファインセラミックスセンターの頒布品です
JFCCの実用標準物質のひとつとして管理、生産されております
■ リファサーモ®をはじめ、焼成炉から温度計測、制御についてのお問い合わせは お気軽にモトヤマへ!
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