流体試験装置・流速測定装置
【TRS ツクバリカセイキ株式会社 製品 】
ツクバリカセイキは、風洞や水槽などの流体関係設備やピトー管など流速・流量測定機器を得意とし、独自の応用計測・制御システム設計・製作、構築を行っているメーカーです
流体試験装置
■ ラヂエータ試験装置
本装置は、JIS-D-1614に基づき、自動車のラジエータの冷却装置の放熱性能を試験する装置です。ラジエータ装置を風洞の供試体部に取り付けて冷却水を流します。 風洞の空気の流量と温度、冷却水の流量と温度をそれぞれ試験条件とし、空気および水の受熱、放熱および圧力損失を測定し、放熱特性を求めます。 同様の装置に、インタークーラ放熱性能試験装置やオイルクーラ放熱性能試験装置などがあります。
■ 排ガス用触媒担体圧損試験装置
本装置は、自動車排ガスの浄化装置に組み込まれる触媒担体の、重要な性能評価項目である流動圧力損失特性を計測する装置です。 風洞、送風機および制御パソコンから成ります。担体の設計/開発向け装置と、製造ライン向け装置の2種類があります。 設計/開発向けでは、風洞に内蔵するマルチノズルで流量を測定します。制御パソコンから流量を指定すると、自動でマルチノズルが切り替わり、 送風機を制御して目的の流量に合わせ、そのときの圧力損失を測定します。流量を変えながら、P-Q特性曲線を求めます。 製造ライン向け装置では、超音波流量計で流量を測定します。指定した流量における製品の圧損を測定し、製品の合否判定を行います。
■ F510 気密性能計測システム
居室の気密性能は、クーラ、ヒータや換気装置等の熱機器に大きな影響があります。本システムは、モータファンにより居室の壁の内外の差圧を変化させ、 居室からの空気の漏れ量を測定し、居室の通気抵抗を計測するシステムです。
機器
- 風洞
- 操作盤
- ノートパソコン、専用ソフトウェア
■ F-250 掃除機吸込仕事率測定器
本装置は、JIS-C-9108に基いた掃除機の吸込み仕事率を計測するための装置です。測定管の先端に掃除機の吸込みホースを接続するだけで測定できます。 風量制御弁に1度刻みの目盛りが刻んであり、流量を精度よく変化させることができます。 測定管に取り付けたピトー管で流量を測定し、大気圧と均圧容器の側面の圧力口から取り出した圧力との差圧から仕事率を算出します。
■ 小型検定空洞
熱線流速計などの風速センサーの校正検査を目的とした小型校正用風洞です。
本体寸法 380L・140W・155H、風速0.1~12.5[m/s]、吹出口φ40
■ F401-NAH/H型
マルチノズルファン風量測定装置
本装置はAMCA規格およびJIS規格に基づく、マルチノズル方式によるファンの風量測定装置です。各種の小型ファンの性能試験に使用できます。F-411流量演算システムと組み合わせることにより、ファンのP-Q特性の自動計測を行うことができます。自動計測では、ファン回転数、電圧、電流などを同時に測定することができます。 マルチノズルの切替えをソフトから自動で行う方式と手作業で行う方式があります。
■ F401-400/1000L型
マルチノズル微小風量測定装置
本装置は微小な風量のファンのP-Q特性をマルチノズル方式により試験を行う装置です。JIS-B-8330「送風機性能試験方法」はノートパソコンの冷却に使用されるような微小な風量のファン性能試験には適しません。従来マイクロファン領域でのPQ試験装置として、F-4113タイプのマスフローコントローラ流量演算システムを提供しておりましたが、流量測定範囲の限定や押込/吸出セットアップなどの問題点を大幅に改善し F401-400L/1000Lとしてリニューアルいたしました。
適合規格 JBMS-72-1
計測時間 約10分 測定点数 11点
■ HONOKA(蒸気発生装置)
欧州共同体規格(EEC/317)に規定されたデミスタ試験用蒸気発生器です。
蒸気発生機構部と制御部がコンパクトに一体化されたポータブルな装置です。
スチーム量(最大100cc)は,ヒータの電圧(電力量に比例)で行います。
スチーム発生量と電圧表示値の関係は、換算表で求める方式です。
■ 自動車性能試験システム
各種部材試験 : 通気抵抗計測装置、吹出口特性計測装置
エンジン系 : 吸排気弁定常流試験装置
室内 : 隙間面積測定装置、僅(ポータブルリークエリアテスタ)、微(微風速・風向計測システム)、仄(蒸気発生器)
ボディー周り : 低騒音風洞、トラバース装置、ヨーメーター流向流速計測システム、多点圧力分布計測翼型プローブ、煙発生装置、多点圧力計測システム
クーリングモジュール系 : 熱交換器/ファン特性性能試験システム、チャージエアー供給装置、温水供給装置、EGR供給装置
排気系 : 排気系圧力損失試験装置、排気系内部風速分布計測システム
流速測定装置
ピトー管の原理
ピトー管は航空機の速度を測る計器として長い歴史があります。気体および液体の流速を機械的に測定する方法として、最も理論的に優れ、信頼性が高いものです。 管断面積と平均流速から管内の流量を求めることもできます。標準的なピトー管の先端には全圧孔、側面に静圧孔があります。図のように流管内にピトー管を挿入し、 全圧と静圧の差、すなわち動圧をマノメータで測定し、次の式から流速を算出します。
V =C √(2p/ρ)
V : 流速 m/s (空気の場合は60m/s以下)
C : ピトー係数(通常1)
p : 動圧 Pa
ρ: 流体密度 kg/m3
F-202 ピトー管
JIS-B-8330規格に基づくJIS型ピトー管が最も多く使用されています。規格の寸法により製作されたものは、検定せずに、ピトー係数を1として支障ないものとされています。 材質はステンレス製です。 ピトー管の管径および長さは測定状況により決定し、ピトー管の管径は流管の管径の1/10以下にする必要があります。 また、流体中でピトー管の先端が振動しないように注意して長さを選択します。
F-200 ピトーヨーメータ
ピトーヨーメータは流速と同時に流向を計測する場合に使用します。2次元流れには2孔または3孔、3次元流れには4孔または5孔を使用します。通常、回転機構を持つ移動装置と組み合わせて使用します。
(写真左:球型5孔ヨーメータ、 写真右:円筒型3孔ヨーメータ)
F204 ピトー管移動装置
流速分布や境界層の測定、JIS5点法による平均風量の測定などではピトー管を精密に移動させ、測定値の位置を対応させる必要があります。 弊社の移動装置には、開放式と密閉式の2種類があり、密閉式には標準型として下記のものがあります。御要求に応じた設計及び製作も致します。
密閉式はOリングパッキンにより気密性を有します。管径がΦ6以下のピトー管の場合、標準ピトー管は移動装置に挿入出来ません。移動装置用ピトー管を使用する必要があります。
F-205 ピトー管切換え器
ピトー管、オリフィスなどの差圧を計測する場合に1台の差圧計で複数点の計測を行うには、切換コックを使用します。 内部の各圧力導入部はOリングによりシールされており、リークのない構造になっています。標準の卓上型6点用のほかに、 パネル埋込型(最大8点)や空気抜きコックを組み込んだ水流用も製作します。
(写真左:6点用、 写真右:20点用
F-306-1245 差圧計測器
差圧伝送器は、横河製EJAシリーズから測定レンジ0.5~100kPaの範囲内で選定し 表示計を組み合わせることで圧力値を表示します。
保証精度 ±0.1%/FS以内(精度保証最小スパン3kPa)
F-312 多点圧力変換器
本装置は空気用で、5V(USB)電源動作が可能な、超小型、高速の多点圧力変換器です。
ADコンバータ組み込みタイプです。
センサー部は、8ch一体型と8ch分離型があります。
測定差圧は8chで、差圧計測レンジは目的により、異なるレンジのセンサーを選択可能です。(レンジは8ch共通ですが、チャネルごとにレンジを設定したい場合は別途ご相談となります。)
データー収集ソフトが付属されています。
自動トラバース装置
流体計測に使用するセンサー(風速、温度など)を移動させるトラバース装置です。
ステッピングモーター駆動、エンコーダーフィードバック機能により、
高精度に位置決めし計測が可能です。
X、Y、Z、θ、α等多軸制御コントローラーと併用し、手動操作、自動操作可能です。
位置と計測結果をリンクさせる制御計測プログラムも用意しています。
通信機能は、LAN、RS232C、GPIBにてリモートコントロールできます。
ご要望により特注生産を行います。
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専門知識をもった、スタッフが お客様のニーズ ご使用条件に合った製品をご提案いたします